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「心のはなし 森英二郎+金森幸介」のこと [展覧会]

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久しぶりのブログが展覧会のお知らせになってしまい恐縮です。昨年の10月から今年の2月にかけて金森幸介くんの『心のはなし』という歌詞集の全30曲に添える30枚の木版画を制作してました。限定500部で幸介くんのライブ会場だけで販売されるということです。30枚の版画がもうじき終わりそうになった頃、この歌詞集のデザインをしている日下潤一さんが、表紙をどうしようか迷てんねん、と言い、森さんの版画をそのまま貼る、いうのがいいかなと思てんねんけど、どうかな?と言う。僕はここ何年か毎年200枚くらいの年賀状を自分で刷って作っています。(もらった人の中にはあれを印刷やと思ってる人が結構いてはることが最近判明した、残念!)大抵は2色刷りで作っているので失敗も入れるとだいたい500回くらいは刷っている勘定になる、500枚刷ったらええねんやろ、出来るんちゃう、と言ってしまった。そして表紙の版画551枚(表紙に貼るときに失敗するので余分を50枚は欲しいと言う、ええい、もう、ついでに551枚に手彩色もしてやったぜ!ワイルドだろう!)を納めたのは3月の4日でした。

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出来上がった本は500部しかない、と言うことは500人しかその中の私の絵を見ることができない。それはちょっと残念やんか、という訳でその歌詞集の版画で展覧会をしてもらえる事になりました。4月2日からです、もちろん本も買えますし、4月5日には金森幸介くんも来てちょっと歌ってくれます。場所は東京・人形町のヴィジョンズというギャラリーです。詳しくはこちらをご覧ください。
 https://visions.jp/exhibition/1625?fbclid=IwAR1V_PUr5AAKV1nVI5L4OjUY6lkfTJ1vxW4t3MJPu8DKUb9Lu7sMhNOhAyQ

それからやっぱり大阪の人にも見て欲しいという事で5月の連休の後半あたりから昔から世話になっている阪急宝塚線曽根駅前の喫茶店「タンネ 」でも展示をする事になりました。詳しいことはまた追ってお知らせします。

という事で今回のBGMは金森幸介くんの「心のはなし」の中にも入っている ’ P.S. Peace and Love ‘ です。



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この町 ⑩ こんにゃく屋 [町]

もう、あっという間に師走です。冬真っ只中である。冬といえばやっぱり鍋である。鍋と言えば「糸こんにゃく」である。家の近所にこんにゃく屋さんがあります。こんにゃく屋さんと言っても小売店ではありません。蒟蒻や竹輪麩やところてんなどを作っている所です。それで軒先に作った台にちょっとだけ商品を並べて売っています。
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隅田川を越えてこの町に引越してきたばかりの頃、家ですき焼きをすることになったんで、ちょっと気になってたこの店で「糸こんにゃく」を買ってみることにしました。表には出てなかったので暗い店の中をのぞいて作業をしているおばちゃんに「すいません、糸こんにゃくありますかぁ」と聞きました。そしたらそのおばちゃんが「こちらでは、糸こんにゃくとは言わないのよ、『しらたき』と言うのよ!」と親切に教えてくれはりました。関東方面では「糸こんにゃく」のことを「しらたき」と言う、う〜ん、なんか、上品でおとなな感じがするなぁ、関西方面の「糸こんにゃく」、もっと言えば「糸コン」なんて言うのもわかりやすくて悪ないねんけどね。それ以来我が家では「糸こんにゃく」のことを「しらたき」と言うてます。といっても上品で、おとなな人になれるわけではありません、「糸こん」のままです。ちなみにここの糸こんにゃくはやっぱり美味しいのです。一袋、百三十円也。毎回オマケアリ。
 
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そんなこんなで今回のBGMはソウル・ミュージックの巨人、オーティス・クレイの ’トライング・トゥ・リヴ・マイ・ライフ・ウィズアウトゥ・ユウ’ です。ほんま、糸こんにゃく、いや、しらたきのないすき焼きなんて!



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遠くへ行きたい ⑥ [時空の旅]

家からぶらぶら歩いて40分くらいのところにある「すみだ北斎美術館」に初めて行きました。今回は展覧会のタイトルが「北斎の橋 すみだの橋」というのでちょっと面白そうやな、と思ったんです。中に入ると予想どうり暗かった。古い多色刷り木版画の展示なのでまぁしょうがないな、と思いながら見てたけど僕はちょっと目が悪いので細かなところがよく見えません。もっと絵は引いて全体を見ないと、と言われそうですが、僕はつい細かいところが気になってしまうんです。そこで老眼鏡と百均で買った虫眼鏡を出して見てたら、監視員の女性が飛んできて、申し訳ありません、ルーペのご使用はご遠慮いただいております。と言われてしまった。(えっ、ルーペ、これが?)あっ、すいません、と言って虫眼鏡は仕舞いました。しょうがないな、ルーペが絵に当たったら傷つくしなぁ。それからある北斎の弟子の人の絵に大阪の天保山か安治川やったかの橋を描いた絵が良かったので名前やタイトルをメモしとこ、と思った(展覧会の図録を買うつもりはないので)けど、待てよ、こんなところでペンなんか出したら、さっきの監視員のオネェちゃんがまた飛んでくるで、と思って入口の注意事項の書いてある所へ戻って確認してみると、やっぱり筆と万年筆の絵にペケが付いていた。僕はさっきのオネェちゃんに、あのぅ、ちょっとメモしたいんですけど、水性ボールペンでもダメですよね、と尋ねると、はい、ボールペンもそれからシャーペンのような先の尖ったものはご遠慮いただいております。そしたら何ならいいのですか? はい、エンピツは大丈夫です。エンピツは持ってないなぁ。そしたらケイタイのメモ機能を使ってもいいですか? いえ、ケイタイのご使用はご遠慮いただいております! はぁ?メモ機能でも? はい、ケイタイのご使用はご遠慮いただいております。まぁ、こんな会話と北斎やその弟子たちの橋の絵を楽しんで会場から外に出た。あらためて北斎美術館の建物を眺めた。全面ステンレスのピカピカの変わった建物である。きっと著名な人のデザインに違いない。アルファベットの「M」のようにも見えるがなんか意味でもあるんやろか?北斎やったら「H」やけどなぁ、と思って美術館の入り口にいてはった関係者の人に聞いてみた。この建物の形はなんか意味があるんですかぁ? いやぁ、何も意味なんかないで、来てくれたお客さんに風とうしのええもんを作ろうとしたらこんなんになったらしいでっせ。なんか英語の「M」に見えるいう人がようけ居てはりますわ。(実際は標準語です)

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「すみだの橋」と言えば以前吉祥寺にあった小さな絵本屋さん「トムズボックス」のギャラリーで「はんこ百個展」という展覧会をやったことがある。いろんなはんこをひとつひとつ自分で作りました。隅田川に架かる橋のはんこも作りました。小さな可愛いはんこはようけ売れたけど、この橋のはんこは大きい(横9センチ X縦7センチ)せいもあってか3個ぐらいしか売れませんでした。そんなわけで今回は隅田川の下流から順番に載せてみました。

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てな訳で今回のBGMはボブ・ディランの名曲 ’ホエン・アイ・ペイント・マイ・マスターピース’ をザ・バンドのヴァージョンで。いつか僕にも傑作と言えるような絵が描ける日がくるのでしょうか。



           
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散歩の途中 ⑯ [散歩]

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今年の夏は暑かった。身の危険を感じるほどだったので散歩は控えていました。そしたら散歩をしない癖が付いてしまい日々ダラダラと過ごしてるうちにあっという間に涼しくなっておりました。これではアカン (べつにええねんけどね ) と久しぶりに散歩に出かけました。いつものコース旧中川沿いを下流の江東区方面に向かって歩きました。この旧中川ではよく魚釣りをしてる人を見かけます。魚釣りと言ってもあのフィッシングベストを着て釣竿を振ってパーっと投げるやつ (なんて言うか知りません )みたいな本格的なものではなく、普段着のままで、散歩のついでにちょっと魚釣ってまんねん、みたいな感じなんです。それがのんびりした感じでいいんですけど。それで前からずっと気になってたんで、ゲームに夢中の子どもを自転車に乗せたまま魚釣りをしている若いお父さんに聞いてみました、何が釣れるんですか?

         
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ハゼです!今日はまだ釣れてへんのやろか、その若いお父さんはニコリともせずに教えてくれました。ハゼですか。そう言えば小学生の頃、父に連れられてよく武庫川 (やったと思う )に魚釣りに行っていた、その時釣ってたのがハゼやったことを思い出しました。釣ったハゼをどうしてたのか、食べてたんやろか?よく覚えていません。その後はあの餌のゴカイやミミズが苦手で僕は魚釣りにハマることはありませんでした。

今回のBGMはタジ・マハールの ‘ キャットフィッシュ・ブルース’です。キャットフィッシュはナマズのことらしいのですが、ハゼはちょっとナマズに似てるからええかな思てん。




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この町 ⑨ 十間橋通り午前3時10分 [町]

ぼくは十間橋通りに面したマンションの二階に住んでいます。この通りは浅草通りの十間橋から明治通りに抜ける道なので狭いのに都営バスの路線になっています。それでタクシーや軽トラなど昼間は結構な交通量です。はっきり言ってうるさいです。その上、近所の家からはウィーン、ウィーンとなんか切断してる音も聞こえてきますし、夕方には近所の小学校の子供らのぎゃあ、ぎゃあ話し声もうるさいです。その代わり、お祭りの日には生のお囃子に乗って通るお神輿をベランダから見られます。スカイツリーも見えます。この通りの両側は一階が商店、二階が住居という建物がずらっと並んでいます。今はシャッターが閉まっているところが多いですが、それでも焼肉屋、蕎麦屋に若い人がやってる花屋に居酒屋、もう風前の灯の文房具屋さん、ラーメン屋に中華料理屋にもちろんもんじゃ焼き、お好み焼き屋、手彫り職人のいるはんこ屋さんなどまだまだ色んな店があります。以前に書いたことのある小鳥屋さんもまだあります。こんな十間橋通りが好きなんですが、特に気に入ってるのはあんなにうるさかった通りに人っ子ひとりいない、たまに新聞配達のバイクが通るくらいの火曜日の午前3時10分、燃えるゴミを出す時です ( 金曜日にもあります)。

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そんな十間橋通りですが1年くらい前に街灯のデザインをリニューアルした時、LEDライトになり通りがえらい明るくなってしまいました。午前3時の町は安全のためもあるのかもしれませんが、もうちょっと暗い方がええと思います。うちの寝室の窓と街灯の高さが同じで寝る時眩しい。
そして7月の初め頃からこの十間橋通りの下水道管の補修工事が始まりこの猛暑の最中に家の前の道では真夜中の2時になってもキーン、キーン、ダダダダ、ゴロゴロゴロと工事をやっている。さすがにこの猛暑の時にはクーラーを付けたので窓は閉めているがそれでも人が何人もいて作業をされたらうるさくて寝てられへん。どんなことしてるのかとベランダから見てみると、なんと見たこともないような大きい電球みたいな、UFOみたいな明かりを点けて作業をしていた。とてもキレイでした。ポストに入ってたチラシには作業期間 7月2日〜27日 20 : 00〜06 : 00 予定と書いてありました。ぜひとも予定通りに行くことを祈って今夜はもう寝よう。

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今夜のBGMはアレサ・フランクリンのオー・ミー・オー・マイ:アレサ・ライブ・イン・フィリー, 1972から ‘ メドレー・ブリッジ・オーバー・トラブル・ウォーター/ ウィヴ・オンリー・ジャスト・ビガン ‘ です。カタカナで書いたらなんかややこしいけど前の曲はサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」、後の曲はカーペンターズの「愛のプレリュード」という曲で大ヒットしました。



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犬の話 ③ [昔噺]

コロが死んでしばらく経った頃、父が友人から犬をもらってきました。それは血統書付きのコリー犬の子どもということでした。が、その仔犬は尻尾の先っちょが切れて少し短かった。でも僕と兄はそんなことどうでもいいと思いました。その外国人みたいな可愛い仔犬を見て、名前つけなあかんなぁ、どーする、ジェスいうのんどうやろ、と兄が言うので、ええんちゃう、メスやけど。と言いながら「ジェス」という名前にしました。その名前は当時僕らの間で(たぶん日本中で)人気ナンバーワンだった、アメリカのテレビドラマ「ララミー牧場」の流れ者のカウボーイ、ロバート・フラー演じるジェス・ハーパーのジェスのことでした。うちのジェスはあっという間に僕なんか上に乗れそうなくらいに大きなコリー犬になりました。

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夏の暑い日、兄と僕がジェスを連れて散歩に行くと、収穫が終わって広々とした田んぼのところに来たので、コリーはもともと羊を追いかける犬やからたまには思いっきり走らしたろか、とジェスを放してやりました。大喜びで走り回るジェスを見て、気持ち良さそうやなぁ、よかったなぁ、と話してたその時、なんと、ジェスが田んぼのあぜ道の横の肥溜めにズボッと落ちてしまったんです。ここで知らない人のために「肥溜め」の説明。当時(昭和30年代)の田んぼにはあっちこっちに地面を掘って肥料用の糞尿を貯めておく所が作ってあった。大きな壺を埋めて作ったのもあり「野ツボ」ともいった。夏にはその表面は乾いてカチカチなんでうっかり上に乗ると、ズボッと入ってしまいます。大阪弁で、最悪の目に会うのを「どつぼにはまる」というのはこの野ツボにはまることから来てるかどうかは知りません。その肥溜めにジェスが落ちてしまいよりました。わっ、えらいこっちゃ、どないしょ、と思ってると、ジェスはなんとか肥溜めから這い上がってきたので、僕らは家まで思いっきり走って逃げることにしました。なんか訳のわからんジェスは僕らの後を必死で追いかけてきます。なんとか家までたどり着いたので、庭のホースで水をじゃーじゃーかけて体に付いた汚物を洗ってやりました、という話。

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今回のBGMは ジャンゴ・ラインハルトで ‘ スターダスト’ です。「ララミー牧場」で主人公たちの爺やウィリー役で ‘スターダスト’ や ‘ ジョージア・オン・マイ・マインド’ の作曲者 ホーギー・カーマイケルが出演してたので。



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図書館へ行こう!⑦ [本・音楽]

10年くらい前から小さい文字が読み辛くなってしまった。仕事の時は老眼鏡の上に拡大鏡をつけている。文庫本などを読む時はその上に虫眼鏡を持って読んでいる。新聞記事なんかだとまだいいのですが、小説なんかだとスラスラ読めないので気が散ってしょうがない。そしたら図書館に大活字本というのがあったので、川端康成の「掌の小説」〈上〉という本を借りてみました。その中の一編に「指環」という話があります。貧しい法科の大学生が翻訳のバイトを持って山の温泉場へ行ったら、林の中の小料理屋で芸者が3人昼寝をしていた。彼が温泉に入ろうと川原の方へ降りて行くと11歳か12歳ぐらいの少女が湯船に裸で立っていた。まぁ、子どもやからええんちゃう、と彼はすっぽんぽんで少女のそばに入った。すると少女は彼を誘うような素振りを見せて微笑んだ。からだを一目見ると芸者の子だとわかった(この大学生すごいなぁ)。そして少女は突然左手を持ち上げて「あら!はずすのをすっかり忘れていたわ。そのまま入ったんだわ。」と叫んだ。彼は思わず少女の誘いにのって手を見てしまう。少女は「蛋白石(オパール)よ。」と言った。それから彼と少女は何やかや話をしながら少女の手を弄んでいるとその指環が美しく見えてきた。というほんまは叙情的でちょっとエロチックな話ですが、大活字本で読むとなんか大きな字と広い行間で情感もなく、もうひとつエロい雰囲気が出ませんでした。それで挿し絵もこんな川端康成の世界とはほど遠い感じになりました。やっぱり少々読みにくくても文庫本を読もう、と思いました。

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最近は古いジャズやロックの名盤が安い値段でいろいろ再発売されています。それで図書館にもたくさん入ってくるようになりました。名盤と言はれているけどぼくが若い時にはあまり聞いてこなかったレコードをCDで借りて聞いてます。

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マイルス・デイヴィスは今でも一番よく聞くジャズ・ミュージシャンです。そしてたくさんの名盤があります。しかしこの「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」(1961年録音 ) はディズニー・アニメの「白雪姫」の挿入歌で「いつか王子様が」という邦題で超有名な歌なのでなんとなく軟弱そうであまり聞いてませんでした。ジャケットも女の人やし(この人当時のマイルスの嫁さんらしい)。しかし今聞くと親しみやすいメロディーとマイルスのミュートトランペットがめっちゃ気持ちよかつた。



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MJQ(モダン・ジャズ・カルテット ) といえばジャズとクラシックの融合とか言ってちょっと気難しい音楽のイメージがあります。実際写真なんか見てもスーツとか、タキシードとか着てたりします。だいたいモダン・ジャズのバンド名に「モダン・ジャズ・カルテット」なんて付けるのはインテリに決まってますやん、ロックバンドの「ザ・バンド」とか、お笑いの「漫画トリオ」とか(ちょっとちゃうか?)。
そして彼らのこの「フォンテッサ」(1956年録音)というアルバムもジャケットの絵を見てもわかるようにヨーロッパのクラシックの雰囲気が漂っています。「フォンテッサ」はルネッサンス時代の喜劇だそうです。しかし今このアルバムを聞いてみると紛れもないモダン・ジャズでした。


ということで今回のBGMはマイルス・デイヴィスの’ サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム ‘ です。





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犬の話 ② [昔噺]

小学5年生の時、父の定年で社宅を出て引っ越しをしました。電車でひと駅のところです。本当なら転校しないといけないのですが、あと2年なので特別に電車通学を許可してもらいました。友だちと離れずに済んだし、毎日定期券を首からぶら下げて電車に乗れるのは楽しかった。ところが学校が終わって家に帰ると近所に友達が一人もいないのでちょっと寂しくて退屈でした。そんな僕を見て、父が犬でも飼うか、と言いました。引っ越した町の駅前の商店街に小さな小鳥屋さんがあり、その店先に小さな檻の中にどっかから拾われて来たに違いない真っ黒な子犬が売られていました。この犬でええわ、とその雑種の子犬を買ってもらいました。名前はコロと付けました。そうそう、コロは200円でした。よく覚えてませんが当時はキャラメル1箱が20円くらいやったみたいですからやっぱり雑種ですね。

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知らない町をコロと一緒に探検に出かけました。引っ越した先は前に住んでたところと同じ市内なのに外れにあるせいかだいぶ田舎のような気がしました。家から15分ぐらい歩くともう田んぼがあり川が流れていました。その川沿いの道を散歩してると、なんか、遠くの方からグオーっという音が聞こえてきて、その音はだんだんと大きくなって来ます。音のする方をみると飛行機が小さく見えます。と思ってたらその飛行機もグングンと大きくなってこっちの方に向かって来ます。そして僕らの頭上スレスレを飛んで行きました。びっくりして僕とコロは思わず首をすぼめました。飛行機は川を越え、その先の田んぼの向こうへ飛んで行きました。そこは伊丹空港で、ここはその滑走路の着陸コースの真下でした。(余談ですがこの川沿いをもう少し南の方へ行くとあの森友学園です)

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ある日、親戚の叔父さん(父の弟)がやって来た時にコロを見て、この犬は四つ目だから縁起が悪い、早くどこかへやったほうがいい、と言いました。しばらくして母が大病を患い、叔父さんは、ほら、やっぱり、と言いましが僕には信じられませんでした。その後、母の病気は快復しました。しかし、コロはわずか3年たらずで死んでしまいました。

今回のBGMは、エディー・リーダーの ’ プレイ・ザ・デビル・バック・トゥ・ヘル ’ です。




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散歩の途中 ⑮ [散歩]

今頃の季節には気持ちがいいのでよく自転車でも散歩に出かけます。以前、世田谷区の経堂に住んでいた頃、時々多摩川まで自転車で行ってました。経堂から多摩川へ行こうと思うとあそこら辺は坂また坂でめっちゃくちゃしんどかったです。ところがいま住んでいる隅田川の東の墨田区や江東区はもともと海やったところを埋め立てているので真っ平らで坂がありません。どこまでも自転車でスイスイと行けます。スイスイと行けますからどんどん遠くへ行けます。東京湾までも、まだ行ったことはないですけど。当たり前ですがスイスイと遠くへ行ったら帰ってこなあきません(帰りたくなくてもです)。いくら坂がない言うても気をつけないと家に帰ったらヘトヘトになります。

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ということで今回の絵はいつもの散歩コースよりちょっと遠い墨田区の亀沢というところにある (あった)東京鉛(株)という会社の工場です。全面トタンの建物で初めて見たときにええなぁ!と思いました。今回もういっぺん見とこかなと思って行ってみたらスーパーのサミットになっていた。まぁ、しょうがないか。


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それと自転車なんで亀沢からもうちょっと南へ江東区の白河あたりまで行きます。そこに北十間川から分かれてきた大横川と隅田川と旧中川を結ぶ小名木川が交差するところがあります。運河と運河の交差点、ここも好きな散歩の途中の風景のひとつです。


      今回のBGMはサム・クックの ‘ ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム ‘ です。




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犬の話 ① [昔噺]

ものごころついた時(4歳か5歳か、覚えてる一番古い記憶は幼稚園に行くのが嫌で途中で家に引き返したらオカンにえらい怒られたことです、ってなんとかは双葉より芳しやな)我が家には犬がいた。「ペス」という名前の赤茶色の毛の短い雑種の犬でした。その頃、我が家は父が働いていた会社の社宅に親子6人 (僕は末っ子 )で暮らしていました。その家には結構広い(というても子供の記憶ですが)庭があり、鶏小屋もあり庭には二羽にわとりもいてました。ほんまです。ペスは当時のほとんどの家の犬がそうであったように番犬であった。昼間は犬小屋のそばに鎖で繋がれて、押し売りのオッサンなんかが来ると、ワン、ワンと吠えてくれます。そして夜中には放し飼いにして家の周りの番をしていました(いまこんな飼い方したらえらいことになります)。近所に遊びに連れて行くときも放したままで、途中で野良犬と喧嘩なんかになると大変でした。あの頃は学校の帰り道で犬がさかってるのを見つけるとみんなでいろいろ邪魔をしたったもんです。今思うと悪いことしたなぁ、ごめんやで。子供はほんま残酷やなぁ。

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時々、朝になつてもペスが小屋に帰っていない事がありました。アッ、しもた、今日は第三木曜日や。あの頃、私たちの町では月に一度「犬取り」の日があり、保健所の人が野良犬を捕まえに輪っかの付いた棒を待ってオート三輪で夜の町を走りまわってました。そやからその日の夜は犬を放したらあかんかったんです。まぁ、ペスには首輪に鑑札が付いてるのでその度に保健所に引き取りに行くことになります。ところがある時本当にいなくなりました。どうしたんやろなぁ、保健所にもおれへんし、どっかに連れていかれたんやろか。結局それっきりペスは帰ってきませんでした。その頃、赤犬は食べられるねんてぇ!という噂を聞いた事がありました。ほんまやろか、と思いました。それからしばらくして庭の二羽のニワトリもいなくなりました。これは私たちが食べたそうです。


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ということで今年が戌年やからというわけではありませんが我が家の犬のことを時々書こうと思ってます。ここに書く犬の話はフィクションではありませんが、なんせ僕の記憶の話なので不適切な表現や、間違いがあるかもしれませんがそこんところは大目に見てやってちょうだい!。


そして今回のBGMはエリック・クラプトンのアルバム『安息の地を求めてーThere’s One in Every Crowd』から「メイク・イット・スルー・トゥデイ」です。なんでもこのアルバムのジャケット写真の犬はクラプトンが子供の頃に飼ってた犬らしいので。




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